中学生キャリア教育に参加しました。
杉並区立宮前中学校のキャリア教育、職場体験事前学習「働く人の話を聞こう」という授業の講師のご依頼をいただき、行ってきました。
今までは小学生5、6年生のキャリア教育のご依頼が多かったのですが、中学生は初めてかも…。
今回は、スポーツ選手、イラストレーター、シンガーソングライター、ゲームクリエイター、警察関係、劇団員など、私を含め12人の講師の方が集まりました。
ちょっと緊張しながら、いつもの一式を準備。
漫画の原稿が仕上がるまでのプロセスと、それが雑誌に掲載するまでのプロセス、そして、プロになるための方法と、プロになってからの苦労話(笑)など、お話しました。
作品が出来上がるまでのプロセスは、こうです。
まず、プロットを作ります。
ストーリーやキャラクター設定を考え、文章で書いたものです。
この時点で編集の担当と打ち合わせ。ボツになることもあるので、複数のプロットを作っていくこともあります。全部がボツになったらまた新たにストーリーを考えプロットを書き、再度打ち合わせします。
プロットがOKになったらネームにします。
これは原稿に入る前の段階で、コマ割りやセリフを決める作業です。
これも何度かやり直し…
やっと原稿を描き始めます。
こんな説明をしながら、プロになったからといってコンスタントに仕事が入り一定の収入が得られるわけではないという話をしました。
読者の反響が悪ければ仕事がこなくなります。そうなったら、何本ものプロットを作り、自分からアプローチしていかなければなりません。
逆に、たくさん仕事が入ると、自分でスケジュールをたて、しめ切りに間に合うようにコントロールしなければなりません。
しめ切り前に原稿を描きながら、次号の予告のためにもう次のストーリーを考えなければなりません。
…などなど、気がつくと、私は、子供たちに現実の厳しさばかり話していて、夢や希望が湧いてくる内容の話は一つもしていませんでした。
こりゃ、いかん![]()
夢を語らなかったということは、私の中で、漫画家という仕事に夢を感じなくなってしまっているからなのでしょうか?
確かに、35年もこの仕事をしていると、つらかった思い出ばかりが蓄積してしまって、夢のかけらが見当たらなくなってしまったかもしれません。
仕事が忙しい時には、時間に追われ、頭の中は次のストーリーのことで一杯で、気持ちの余裕もなく…仕事がなくなった時には、不安と焦りで気持が不安定になりました。
知り合いの漫画家を見ても、漫画を描くのが楽しくてしかたない…なんて人は見たことがなく、みんな苦しんでました。
でも、苦しんで生みだしたからこそ、充実感を得ることができ、完成した時の満足感があるのです。
漫画を描くという仕事は、自分を表現できるステキな仕事です!
自分の想いが作品として、形に残るというのは、とても幸せなことです!
ほら!我が家のリビングの本棚には、私の過去の作品が詰まってるんですよ~。見るたびとても嬉しくなります。
下の段にも雑誌が詰まってるんですが、インコの餌とかゴチャゴチャ入っていて撮影に向いていないので、扉が閉まっています(^^;)
もっと、売れっ子になっていたら、部屋中に作品がいっぱいになっていただろうけど、この程度でございます(-▽ー;)
今回、私の話を聞いてくれた中学生のみなさん。
もしも私のブログを見てくれていたら、ここでお伝えしたいと思います。
漫画家という仕事は孤独な作業です。でも、だからこそ自分自身の価値観や感性を作品に込めることができます。
そしてそれが読者に伝わった時、とても幸せな気持ちになるのです。
漫画家志望の方は、がんばってください![]()
![]()
« 朝のお散歩は6時から | トップページ | 八景島シーパラダイスに行ってきました♪ »








こういう体験って 説明するために 自分自身を振り返ることもできるから いいかな。 お話を聞いた子供たちの中から、将来のアーティストが生まれたらいいね。 今の子供達は こうした 機会を得られて幸せだって思うよ
投稿: balloon-papa | 2011年7月14日 (木) 13時20分
子供たちにしてみたら、漫画家って、夢の職業ですよね~
実際にプロの漫画家さんのお話が聞ける経験なんてそうそうないですよね~
ホント、お話が聞けた子たちはラッキーですね!
読み進めながら、フムフム…そうか~って、ご苦労をお察しします。
そんな苦労も知らずルビパパ、まんが大好きなんですよ~
ルビパパのためにもガンバってくださいね~
投稿: ヒデッチ | 2011年7月15日 (金) 00時23分
今度は中学校で色々なお話をされたんですね~!
漫画が出来るまでも、子供たちは喜んだと思いますよ♪
中々、漫画が出来るまでは分からないですもんね~
大変なお仕事だけど、素晴らしいお仕事だと思います~
こうして作品としてずっと残るのも素敵ですよね~(〃▽〃)
投稿: cooco | 2011年7月15日 (金) 00時26分
漫画が出来るまでって、こんなにいろいろな大変な過程があるんですね〜!
スゴイな〜、知らなかったな〜! ってことがたくさんなので、
きっとお話を聞いた中学生たちも、同じようにいろんな勉強が出来たでしょうね。
今の中学生って、私の頃と違っていろんな体験ができるんだな〜って、
ちょっと羨ましくなってしまいました♪
漫画のお仕事って、大変だけど、ご自分の生み出した作品を多くの人々が読んで、
笑ったり涙したり…たくさんの感動を届けることができる素晴らしいお仕事ですね。
私もいつも作品を読み返してはホロリとしたりニコニコしたり、力をもらってます♪
空の似顔絵にもあたたかい気持ちをもらって癒してもらってますし♪
これからも頑張って下さいね!
投稿: Coo | 2011年7月15日 (金) 14時55分
この中学校の生徒たちは、みんな落ち着いたいいコたちで、質問もしっかりしていたし、興味深く話を聞いてくれました。
学校によって子供の雰囲気って違うのよね。
いくつになっても夢を忘れちゃいかんね~って、子供たちに教わりました(^^;)
投稿: なずな・まま | 2011年7月15日 (金) 20時58分
ありがとうございます。

私もマンガが好きでマンガ家になったのに、だんだん読まなくなっちゃいました。今ではまったく読みません(>_<)
これからでも遅くないから、夢を持ちたいな~と、いう思いがわいてきました。子供たちから教わりました。
どんな形であれ、絵や言葉で表現することは、一生続けたいと思います(#^.^#)ボケ防止にもなるしね!
投稿: なずな・まま | 2011年7月15日 (金) 21時03分
ありがとうございます。
そうですね。仕事が形として残るってうれしいことです。
幸せなことですよね。
漫画を描くプロセスは、なかなか知られてないので、いきなり原稿にさっさか描くと思っている人が多いんです。で、チャチャッと簡単に描けるんでしょ~なんていう人もいるんです~。出来上がるまで大変なのにな~(>_<)っていつも思っているので、子供たちにもそのあたりを強調して話しちゃいました(^^;)
投稿: なずな・まま | 2011年7月15日 (金) 21時06分
ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです。
描いている最中は、孤独の中にいて「なんでこんな仕事してるんだろう」と思うこともあるけど、出来上がった雑誌を見ると疲れもふっとびます。
今はゆとり教育が見直されてきていますが、以前は小学校で漫画の授業があったりもしたんです。
いつもは5分で読んじゃう漫画が、こんな大変なプロセスをたどって作品にするのだと、子供たち自身が作品を作りながら体験していました。
9時間くらい時間をいただいて教壇に立たせていただきました。
毎年緊張したけど、いい体験になりました。
教える立場というのは、実は子供たちから教わるってことなんですよね~(#^.^#)
投稿: なずな・まま | 2011年7月15日 (金) 21時13分